世界最大級地下発電所(東電)見学と紅葉探勝

  八王子支部  2001.11.07

 11月7日(火)この日早朝霧雨が降っていた。
八王子支部恒例の見学旅行のバスが中央高速の相模湖辺りを過ぎる頃その雨も上がった。
談合坂の休憩では秋晴れの快晴となり、これからの見学旅行の成功を予感させた。

 大月市猿橋町の東京電力葛野川水力建設所に到着したのは午前9時ぴったり。
案内のお嬢さんに世界最大級の揚水発電所の概要の説明を聞き、見学者専用マイクロバスに乗り込み山なすところ崖なすところをおよそ30分分け入って発電所入り口のトンネルに到着する。
そこから地下発電所まで約5キロ、ほとんど緩やかな下り坂で到着したときには、本当にここが地下500メートルかと疑う程であった。
それを言うのもライトは煌々として真昼のようでさながら地下宮殿の様を呈していたからだ。
 山梨県塩山市を流れる富士川水系の上流に上部ダム、大月市を流れる相模川水系に下部ダムを建設し、有効落差714メートルを利用して単機出力40万KWという大容量の揚水式発電所であるわけだ。既に2台が稼動し平成15年7月には全機稼動とのことである。水を落として発電し、逆回転することで揚水するという二つの機能を持つポンプ水車で、羽の直径がなんと8メートルという。
 さすがに蔵前人の質問は厳しく専門的で説明役のお嬢さんもたじたじの場面もあったがその応答は実に丁寧を極めた。
ここから搬出した土砂はと尋ねるとコンクリートに混入して消費したという。
そう言えば途中にそれらしい作業所があったのを思い出した。
 下部ダムに向かったが、名にし負う深山幽谷の景観は素晴らしく渓流が岩を食む辺りの木の間隠れに野生の鹿がのんびりと佇んでいた。そのダムの紺碧の水面に連山が影を落とし静寂そのもの、わずかに放水しながらそこでも小さな発電機を動かしていた。ここ下部ダムから地下発電所まで3.5キロ、上部ダムまでは更に約5キロ、発電所はいずこも雄大である。

 ここから再び貸切バスに移り松姫峠までの紅葉観賞にに向かうと、そこは断崖を左右にしながらの険路であったが、色づき始めた紅葉はまさに錦織、バスの中は歓声で満ちた。 
 峠の上からは甲州から相模野が一望、通る車とてないので三々五々連れ小便を済ませ峠を下るとわずかな集落の小菅村に入り、小菅の湯(村営)へとなだれ込む。
湯はアルカリ泉で肌がつるつるし、就寝の午後9時までぽかぽかしていた。
岩魚の刺身、山菜のてんぷら、釜飯、又地酒がよかった。
「沢の井」という酒、平均年齢60歳というに豪快な痛飲。

 正午に入って午後2時出発というに一向に腰が上がらない。
定刻に出れば川合玉堂美術館に寄れたのに、それも叶わず一路奥多摩を周遊しながら奥多摩有料道路(今は無料)を五日市に向けて駆け上がり八王子へ帰着したのが午後6時。
他の支部からの参加者を含め総勢17名は来年の企画を託して駅へと向かった。
会計幹事曰く「勿論足が出た」と。

 一週間後、あの美しい紅葉をもう一度見たくて、妻を伴って同じコースをドライブしたのは私だけだっただろうか。

※ 東京電力葛野川水力建設所
   〒409―0617 山梨県大月市猿橋町殿上一九五
(幹事、42応物 陣野孝光文責)